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第1章 緊縛の前に

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04. 麻縄のなめし方(手入れ方法)

緊縛に使用する麻縄のなめし方についてのお話しです。
本章では、麻縄を何故なめす必要があるのか?なめすと言ってもどのようにするのか?などについて記して行きます。

緊縛の為だけではなく、ネコなどのペット用に柱に麻縄を巻き付けていて、その麻縄の匂いに悩まさせている方なども、この作業を何回か行えば解決(軽減)する可能性があります。

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1. なぜ麻縄をなめすのか?

インターネット上で、緊縛関連の個人サイトやTwitterの呟きを見ていると、たまに次のような事を書いている人を見かけます。

「アダルトショップで買ったまま、なめした事がない。」
「なめすと言っている人がいるが、そんな必要はない。」
「なめさなくても、今まで問題になった事がない。」
「なめすなんて甘ちょろい、新品の縄で痛いくらいで丁度いい!」
etc...

まぁ、そう思い込んでいる人は、それでいいのかも知れません。個人的な感想としては、今まで問題が起きなった事がラッキーなんだと思います。

麻縄は天然素材で、植物を乾燥させて縄状に束ねたモノです。殆どの場合、その製造過程は機械で自動化されており、その製造機に原料が詰まらないように油を使っていたりします。また、麻縄で人体を縛る事なんか想定していませんので、使用されている油は工業用の人体に有害なものだったりする可能性もあります。さらに、あなたが購入するまでに保管されている環境によっては、カビも生えたりするでしょう。ダニが発生しているかも知れません。酷い時は、腐っている場合だってあるかも知れません。
そんな何も手入れをしていない縄でパートナーを縛りますか?。もしくは、そんな縄で縛られたいですか?。

ただし、きちんとした知識のある人が、手作業で丁寧になめした縄を販売している場合もあります。その場合、その人もしくは会社が信頼出来る所であれば、購入してそのまま緊縛に使用してもいいと思います。
でも、一度使用した縄は、縛られた人の汗を始めとした体液が染み込みます。何回か使用して何も手入れをせず放置、また数日後に同じ縄で縛られて、気持ちいいですか?。あなたは、汗が染み込んだ下着を洗濯もせずに好んで着たいと思いますか?。

以上のような事から、緊縛に使用する縄には、毎回の必要はないと思いますが、最低限のメンテナンスが必要であると考えています。そのメンテナンスとなるのが「なめす」という行為になります。

では、「麻縄をなめす」と言うのはどのようにやるのでしょうか?麻縄のなめし方も、人によって考え方が様々あるようで、これが正解という方法はないのかも知れませんが、私がやっている方法をご紹介したいと思います。


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2. 煮沸

縄が全体が水に漬かる状態で、煮沸して煮ます。これには2つの側面があり、1つ目が消毒です。麻縄は天然の植物を編みこんだものですので、縄の内部に発生しているかも知れないダニなどの微生物や人体に有害となる可能性のある細菌に対しての消毒効果を期待出来ます。2つ目が洗浄です。縄に染み込んでいる余計な油、汗などの体液を溶かし出す効果を期待出来ます。
煮沸する時間は、縄の状態によって変わってきますが、新品の縄には、余計な油や汚れがかなり深くまで染み込んでいると思われるので、沸騰した状態で20分ほど煮込んだら、水を変えてさらに20分。合計40分ぐらいでしょうか。煮込んでもらうと分かると思いますが、縄の状態により煮込んだ水がもの凄くにごります。これが透明になるまでやる必要はないと思いますが、その汚れ具合には驚かれると思います。
何回かなめしを行った縄であれば、10~15分くらいの煮沸1回で十分ではないかと思います。

麻縄のなめし方 煮沸 例1
麻縄のなめし方 煮沸 例1

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3. 脱水

煮沸して水が大量に染み込んだ縄を、水で軽くすすぎます。その縄を手で絞ると言うのも大変なので、私は洗濯機を使い脱水します。
最近の洗濯機は、自動化が進み脱水だけさせたいのに余計な事までしてくれるようになっていますが、その辺りは各自が所有している洗濯機の取り扱い説明書をおよみ下さい(「ななめドラム式」の洗濯機とか私は所有していませんので良く分かりません)。
ただ、私は、煮沸後にすぐ脱水させるのではなく、洗濯機の中で「洗濯柔軟剤」を溶かした水に縄を暫く漬けておきます。これも縄の状態によって時間は様々ですが、新品の縄の場合は一晩、何回かなめした縄の場合は1~2時間程度になります。その後、排水と脱水を行って完了です。


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4. 乾燥

脱水が完了したら、縄のよじれ等を治しながら影干しを行います。直射日光下で乾かすと早いと思われがちですが、縄が必要以上に硬くなる恐れがあるので、風通しのいい場所に影干しがお勧めです。とは言え、なかなか風通しのいい場所などありませんので、干した縄に向かって扇風機で軽く風を送り続けるだけでいいです。(通常の衣服の洗濯で、室内干しするとイヤな匂いが気になる人もお試し下さい。脱水直後にすぐ干して同じように扇風機で風を送って乾かすと、あの室内干し特有のカビくさい匂いはまずしません)。時折、縄の干す向きを変えるなどして、風があたる場所を変えるとさらにいいと思います。季節や縄への油の残り具合にもよりますが、乾くまでに長い場合で4~5日かかります(短い場合で2日ほど)。
また、これまでの作業で縄が縮んでいたりするので、それを元に戻す意味と、ヨリを戻したりする目的で、縄にオモリをぶら下げながら干す人もいます。ただ、私は今はやっていません。縄をハンガーにかけて干しているだけです。それは、この後の工程である「油の塗り込み」や「毛羽焼き」を行いながら縄をしごいていると、長さやヨリはある程度元に戻るからです。
ただし、縄を干していると、その乾燥途中で麻縄の匂いが強烈にただよう場合がありますので、室内干しを行う場合は十分気をつけて下さい


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5. 油の塗り込み

縄が乾燥したら、縄に少量の油を塗り込ませます。塗り込ませると言っても、表面に微量刷り込む程度で、ベトベトになるまで塗り込む必要はありません。
油をつける理由は色々とあるとは思いますが、人肌にやさしい油で縄をコーティングする事で肌への刺激を弱める効果や、乾燥して硬くなった縄を柔らかくする効果、毛羽(ケバ)焼き作業の際に、毛羽(ケバ)だけをキレイに焼きやすいなどの理由があると思います。
(緊縛師の方によっては、油の塗り込みをやらないという人もいます。)
使用する油は、馬油やオリーブオイルなどになります。SM(アダルト)ショップで麻縄用の馬油を売っていますので、ネットショッピングなどを利用して購入してもいいかも知れません。ただし、SMショップで売っている馬油はかなり高価です。では、何処で購入するかというと、馬油は、女性の肌の保湿クリームとして使われる場合もありますので、化粧品などを扱っている街の薬局で買える場合もあります(化粧品ですので、色々と余計なモノも混じっている可能性はありますが、人肌に悪いという事はない)。馬油がなければ、純度の高いオリーブオイルでも代用可能です。馬油は、動物性油ですので、時間が経過すると腐りやすいという話もありますので、植物性のオリーブオイルの方が取り扱いは簡単かも知れません。
この油を麻縄に塗り込む方法ですが、両手に綺麗な軍手をはめます。その軍手の手の平に、油を塗り広げます。そのまま縄を握って手の中を滑らせてしごいていくだけです。ほんとに縄に油がついているのかな?と思う程度で十分です。下手に油をつけすぎると、縄が腐ったような感じになったりする事もあるので気をつけて下さい。
一度、手でしごくのが面倒で、オリーブオイルを霧吹きに入れて、縄を湿らせたら楽かなとやってみた事があります。結局は縄がベトベトになり、最初の煮沸からやり直すはめになりました。なんでも程々がいいようです(ただし、この作業を行った縄は、適度に柔らかくしなやかになった気がします)。


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6. 毛羽(ケバ)焼き

これまでの工程で、縄には大量の毛羽(ケバ)が発生しています。その為、最終工程として毛羽(ケバ)焼きを行います。
やり方としては、油の塗り込みで使った軍手をそのまま両手にはめ、両手で縄を持ち端から少しずつ火に通していきます。
この時の火は、台所のガスコンロでも良いですし、ロウソクが良いという人もいます。ロウソク派の人は、ガスコンロでは火力が強すぎるので、ロウソクの方が丁寧に毛羽(ケバ)を焼き込んでいけるという理由からだそうです。ただ、ロウソクの火でジックリと焼いていると、火力が弱い為もあり、ススが大量に発生してしまい、後で縄をシゴいてもそのススが取れず、着衣緊縛などしたら服が真っ黒になるなどという事もあるようです(単に焼き方が下手と言われればそれまでですが・・・)。そういう場合は、ガスコンロの火を使ってサッと縄を通した方が、素早くキレイに仕上がると思います。
とは言え、最近はオール電化などで、ガスコンロが存在しない家庭も多いと思います。
そこで、あくまで自己責任での使用になりますが、野外キャンプなどで使われる小型のガスバーナーを使うのも一つの手だと思います。これだと火力も必要十分ですし、街のアウトドア関連のお店で簡単に手に入ります。ただし、キャンプ用のガスバーナーは野外での使用が前提であり、室内での使用は考慮されておらず、ガスタンクの説明書では室内使用禁止となっていますので、そこは気をつけて下さい。
また、この毛羽(ケバ)焼きですが、チクチクしなくなるまで完全に焼こうとすると、ガスコンロやガスバーナーを使っても縄が真っ黒もしくは焼け焦げてしまいます。相手は麻縄ですので、どんなに頑張っても少々の毛羽(ケバ)は残りますので、どの程度まで行えばいいかどうかは、ご自分で色々と研究してみて下さい。
縄全体を焼き込んだら、縄を軍手をはめた手でシゴいて、焼けた毛羽(ケバ)を落として終了です。


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